81歳になる私の母は明らかに太めさんなんですが、血液検査ではどこも悪いところはなし。気になるのは筋肉量が少ないこと。体が大きいだけに、もし歩行困難になったら…介護の負担も心配でした。先日テレビで、朝、タンパク質が不足するとどんどん筋肉がやせ細ってしまうと知り、すぐに母に教えました。
というのも、母はもう何十年も朝食をとる習慣がないからです。肉や魚などを食べるとタンパク質が分解されてアミノ酸となり、血液中に取り込まれます。タンパク質は筋肉を作るだけでなく、臓器や免疫機能、酵素やホルモンの材料、エネルギーとしても使われるので、寝ている間もアミノ酸は必要。不足すると、アミノ酸を確保するために筋肉を分解して体の機能を維持しようとするため、寝ている間に筋肉量が減ってしまう可能性があるのだそうです。
だから朝はしっかりタンパク質をとって、アミノ酸を補給することが肝心。1日で50~60g、少なくても朝に20gはとりたいということなので、朝食の習慣がない母には、牛乳(コップ1杯で約6g)、ゆで卵(1個で約6g)、ヨーグルト(1カップで約3g)をとることから勧めました。(ふたりの繪さん)