症状別のおすすめ精油と療法
- 1. 症状別のおすすめ精油と療法
- 1.1. (1)ストレスを解消し、自律神経を整える
- 1.1.1. おすすめ精油
- 1.1.2. おすすめ療法
- 1.2. (2)やる気が出ない・憂うつな気持ちを上げてリフレッシュ!
- 1.2.1. おすすめ精油
- 1.2.2. おすすめ療法
- 1.3. (3)不眠を解消し、質の良い睡眠を
- 1.3.1. おすすめ精油
- 1.3.2. おすすめ療法
- 1.4. (4)殺菌・抗ウイルス作用で感染症予防を
- 1.4.1. おすすめ精油
- 1.4.2. おすすめ療法
- 1.5. (5)近年の研究-認知症の予防と改善
- 1.5.1. ・鳥取大学・浦上教授マスコミへの発表
- 1.5.2. ・認知症患者に対する“アロマテラピー”の臨床研究
- 1.5.3. ・医学的なメカニズム(仕組み)
(1)ストレスを解消し、自律神経を整える
半身浴・・38~40 度のぬるめのお湯に精油を 3~4 滴落とし、よくかき混ぜ、30 分くらい時間をかけて温まる。
(2)やる気が出ない・憂うつな気持ちを上げてリフレッシュ!
ティートリー・・清涼感あふれるクールな香りで、疲れた心やからだをリラックスさせる効果をもたらす。強力な殺菌作用を持ち、感染症を予防する。
全身浴・・40~42 度の熱めのお湯に精油を 4~5 滴落とし、よくかき混ぜ、さっと短時間に全身浴をする。
(3)不眠を解消し、質の良い睡眠を
スイートオレンジ・・親しみやすい甘くリフレッシュ効果のある香りで、不眠を解消し気分をポジティブな状態に導く。
芳香浴・・就寝前にハンカチかティッシュに精油を 1~2 滴落とし、枕の傍で香りを嗅ぐ。
半身浴・・38~40 度のややぬるめのお湯に 3~4 滴落とし、よくかき混ぜ、長い時間をかけて半身浴をする。
(4)殺菌・抗ウイルス作用で感染症予防を
ユーカリ・・ミント系のしみ通るようなシャープな香りで、優れた抗ウイルス作用により感染症を予防し、免疫力を高める。
芳香浴・・芳香器具やスプレーを使用し、空気中に精油を拡散させ、鼻から芳香成分を取り入れる方法。
全身浴・・40~42 度の熱めのお湯に精油を 4~5 滴落とし、よくかき混ぜ、さっと短時間に全身浴をする。
(5)近年の研究-認知症の予防と改善
・鳥取大学・浦上教授マスコミへの発表
2014 年 2 月、テレビ朝日「みんなの家庭の医学」の番組で、30 年以上認知症の臨床研究を続けておられる鳥取大学の浦上教授が、“適切な香り”の“アロマテラピー”で嗅神経を刺激することでその機能を再生させれば、認知症の予防改善ができるとデータに基づき発表され反響を呼びました。
・認知症患者に対する“アロマテラピー”の臨床研究
鳥取大学の浦上教授は、認知症患者を対象に28日間、毎朝ローズマリーとレモンのブレンド精油を、毎夜ラヴェンダーとスイートオレンジのブレンド精油を使い芳香浴をそれぞれ2時間行った。その結果、認知症簡易テストの数値が向上し、患者の思考力が有意に改善され、認知機能が回復したことが解った。
朝に用いたアロマ精油は、交感神経を刺激してからだを活動的な状態にし、集中力を高めて記憶力を強化する作用があると考えられ、一方、夜の就寝前に用いたアロマ精油は、鎮静作用があり、副交感神経を優位にし、不眠改善や不安軽減を促しました。
・医学的なメカニズム(仕組み)
認知症は、まず嗅覚を司る嗅神経から障害が起きるとされる。嗅神経は脳神経の中で唯一外界と繋がっているため、たばこの煙など空気中のある有害物質や刺激性の高いものは鼻を通って脳に伝わるので障害を受けやすい。また、嗅神経は神経系の中で例外的に再生能力が極めて高い性質をもっている。
アロマの精油を嗅ぐことでまず嗅神経が蘇り、認知症によって脳の変性が見られる海馬/大脳辺縁系に外部刺激となる情報(アロマの香り)が確実に届けられ、機能が衰えてきた部分を活性化させ、認知機能が改善すると考えられています。
●出典:ゆうゆう(浦上教授寄稿)
※最近、浦上教授は、認知症早期発見の方法として、認知症簡易テスト(メンタルステート検査)よりは嗅覚検査(ヒノキ、メントール、ニンニク、都市ガスなどを嗅ぎ分けるテスト)を採用している。